2016年5月10日火曜日

涙のハートシンガー・・・

(涙のハートシンガー)   乾いた涙に 口づけをして 別れたあの夜 小雨が閉ざし   夜の波間に 紅薔薇投げて 波止場の霧笛に 心揺らされる      夜のネオンに 身を委ねても 夜空の星に 身を任せても   港のライトに 涙を呼んで 瞬く星座に 涙を賭けて   濁った心は 闇夜に押されて 嘆いて見ても 取り返せない   迷った心は 暗夜に突かれて 足跡残さず 取り戻せない   闇がさえぎる 街角の音 別離を交わした 景色が映り   茜色した サインの中で 夜行の列車に 心焦がされる   愛する心を 捨てたとしても 恋する心を 投げたとしても   愛した瞳は 呼び戻されて 恋したルージュは 真っ赤に染まり   ひとりきりでは カゴメのように 何もできない 孤独なものさ   涙に濡れ沿い しずくが止まらず 奈落の底まで 堕ちていくのさ   涙を落とした 眼差しの中に こだまの響きが 秘められていて   人に敗れた ハートの奥に 未練心が 隠されていて   風のゆくえに 身を流されて 冷たいコートに 塞がれていく   ビルの谷間に 身を寄せながら 舗道のベンチに 乱されていく

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